漆器の制作

塗りの工程は、
【木地固め・布張り・布目摺り・地付け(2回~3回)・
錆付け(2回~3回)・下塗り・中塗り・上塗り】と
研ぎの工程を入れると17工程になります。

どの工程にも意味があります。

  • 木地固め

    木に漆を吸い込む事で、木地を強くします。

  • 布張り

    木の弱点である淵や底に張り、割れにくくします。

  • 布目摺り

    布の段差をけしていきます。

  • 下地

    地の工程で塗り物を強さ・綺麗な塗り面の土台をつくります。
    塗りを3回塗り研ぐ事で、
    形を整え表面を強くしフックリとした表情が出ます。

漆を塗る段階では、湿度が高いとチジミ・ヤケという失敗も出てきます。
乾燥を終えた漆は強いのですが乾燥させるまでが、難しく湿度・温度調整をしないといけません。

下地においては風をあてることもあります。工程を行った後も確り乾燥させて、次の工程に移るので制作にも時間がかります。
漆塗りは、作ると言うよりは、まさに育てると言う感覚です